夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

horror story

27日の夜に起こったこと。
夜の12時頃、就寝しようと寝部屋に敷いてある布団に横になったら押入れの扉がガタゴトと音を立てているのに気づいた。狭い部屋なので、否が応でも気づく。豆電球だけが付いた薄暗い部屋の中、布団の上に上体を起こし、押入れを見つめる。

我が家には2匹の猫がいるので、先に寝ていた夫が2匹の猫のどちらかが中に入っているのを知らずに扉を閉めてしまったに違いない。そう思った。キジトラの男の子、ウピちゃんはいつも押入れで寝ているので、ウピちゃんが出たがって扉を引っかいているのだろう。開けてあげなくちゃ。

起き上がって押入れの扉を開けた。そしてウピちゃんの名前を呼ぶ。けど、出てこない。おかしいな。閉じ込められてしまったなら、扉をあけた途端に走り出てくるはずなのに・・・。さらに覗き込みながら名前を呼ぶけど姿が見えない。どうしたんだろう・・・と、何気なく振り返るとそこには2匹の猫の姿があった。もちろん、押入れに入っているはずのウピちゃんもそこに。

では、あのガタゴトという音は何だったんだろうか?チョコラブのモグも、夫の布団の上に伏せてこちらを見ているし、この子の仕業でもない。気のせいだったのかと思いながらも、解せない気持ちでいっぱいだ。しかし、もう音は聞こえないし、気にしないでもう寝よう。そう思って再び布団に横になる。

そしたらまた聞こえてきたガタゴトという音。モグもひめもウピも、わたしの視界の中にいる。この子達が立てている音ではないのは明らかだった。しかし、そうか、と、思い当たった。きっと夫の携帯が鳴っているのだろう。携帯が押入れの中にあり、着信してバイブでブルブル震えて、その振動で押入れの扉がガタゴト鳴っているんだ。うん、そうに違いない。

寝ている夫をゆすって起こしてみる。そして携帯が鳴っているというのを伝えた。しかし、夫は寝ぼけマナコをこすりながら、枕元から携帯電話を取り出して見せ、「鳴ってないよ。」と言う。

うーわーうーわーうーわー!なになになになにー!何が鳴っているのよー!夫に押入れの扉がガタゴト鳴っているというのを伝えて見てもらう。灯りをつけて部屋を明るくし、そのまぶしい光の中で押入れをチェックしたけど、中にも扉にもおかしなところは何も無い。気のせいじゃないか?と言われ、そうだ、きっと疲れているから聞こえた幻聴だ、と自分に言い聞かせて、灯りを消してまた就寝しようとした。

そしたらまた聞こえる音。押入れの引き戸をつかんで前後に揺らしているようなガタゴトガタゴトという音。今度は夫もはっきり聞いた。怖くなってヒーヒー言うわたし。地震なら電気のヒモだとかが揺れるはずなのに揺れてない!いーやーああああ!

「ガタゴト言ってるだけなので、特に不都合はない」と言い、夫は先にぐーすか寝てしまった。おのれーO型人間めー。自分だけずるいよ。わたしも寝たい、でも、押入れの中で扉を揺すっている何かがいるのよ?いろいろ想像してしまって怖くて眠れなかった。脂汗をかきながらガタゴトと鳴り続ける音を聞いていたら、今度は枕の下からおかしな音が・・・「キュンキュンキュンキュン」という例えようのない、何かの鳴き声のような音が聞こえてきてしまった。どーしよー。でもその音を気にしているのはわたしだけ。押入れがガタゴト鳴り、床下からは謎の音が聞こえるというのに、夫も、モグひめウピも寝てる〜(泣)

音の正体を必死で考えてみるが何も思いつかない。これは怖い。もう眠れずにお目目ギラギラさせて横になっていたら、その床下の音が部屋の中へワープしてきた。そして「キュルキュルキュルキュル!」という激しい音を出しながら空中を瞬間移動している。音の方向へ目をやっても何もいない。わたしだけに聞こえるのかと思っていたけど、寝ているモグたんもその音に気づいて目を覚まし、その音の聞こえる方に顔を向けていた。そして音が移動するのに合わせて顔を動かしてるーるーるーるー。いるんだね、確実に、そこに何かが・・・。

音の不審さに、今にも吠えそうになってるモグたん。でもしばらくすると、急に音は消えた。押入れも鳴らなくなった。去ったか・・・。

思い当たるフシは全くない。こんなのはここに越してきてからはじめて。けど、実家に住んでいた頃も、こんなような不思議体験というか恐怖体験はいつもしていたので、ここにも来たかといった感じだ。嫌だけど、勝手に向こうからやって来るのでなんともしようがない。

唯一の救いは、わたしには“それ”が見えないということ。見えたらもう心臓発作起こして昇天してるはず。でも感じる。聞こえる。気配が解る。なんとかなりませんかねー。高野山で修行して来たい気分です。あ、でも女人禁制でしたっけ?

言いたいことがあるなら聞いてあげたいけど、ただ現れるだけで怖いだけ。なんなんだよう。もう。これからこういうのが多くなるので夜は特に散歩に行きたくないであります。えーん。

ちなみに、昨日の夜は何も出なかったのでぐっすり眠れてすっきりしました。連続で出なくて良かった。