運転感覚は忘却の彼方に

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淡い緑色の松の葉の上で、白い雪が固まっていますが・・・この松の木の姿を見ると子供の頃によく食べた動物の形のビスケットを思い出してしまいます。牛やサイ、鳥やゾウなど様々な形のちょっと硬めで厚みのあるビスケットの上に、白やピンクや黄色などに色づけされた砂糖がコーティングされている様子は、雪を乗せたこの松の枝にそっくり。噛み応えあるビスケットの歯ざわりと、砂糖の塊のシャクシャクした食感が口の中によみがえってきて、またあのビスケットが無性に食べたくなってしまいます。けど20年くらい前に売られていたお菓子は、さすがに今はもう売られていないのですね。ちょっと探してみたけどありませんでした。どこかで売られているのを見つけたら、きっと買おうと思います。食べられないとなるとますます食べたくなってしまいます。

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ずっと厳しい寒さが続いていますが、23日と24日の辺りは少し冷え込みが弱まり、日中も天気が良くて、冬の日差しは夏に比べると弱いけど、でも暖かでした。この日、そんな日光で駐車場に堆積していた雪が少し緩んだようで、夕方にいったん帰宅した相方が夜の8時頃に買い物に出ようとして車を出そうとしたら、タイヤが雪にはまってしまって車が動かなくなってしまった。ブオンブオンというエンジンをふかす音が聞こえて来たので窓の外を見ると、相方がなんとか雪から脱しようと、車を前後に動かしたり、左右にハンドルを切ってみたりしてもがいていましたがその努力もむなしく、逆にタイヤは雪に深く埋まって行ってしまい、そのうち全く動かなくなってしまいました。ありゃりゃと思っていたら、車から降りた相方が窓の外からわたしに出て来いと合図するではありませんか・・・。

わかってる。わたしに車を運転させ、自分は車を押すという作戦でしょ?そうして雪から脱出しようということでしょ?オッケ〜、協力してこのピンチを乗り越えようではありませんか。わたしはピンチ脱出の意気込みと共に、コートを着て、手袋をはき、毛糸の帽子を被って外に出ました。そうすると相方は、車を前から押して道路へと押し出すから、お前は運転してくれと言うので運転席へ。さてさて、相方の車はオートマだからアクセルを踏んで車をバックさせればいいだけなので楽だね。そう思いながら車をバックさせようとしたけど、もう1年もの間車を運転していないわたしは、あのDとかRとかPの意味がすぐには解らずもたもたしてしまった。「Dってなんだけっけ?ああ、そうか、これは前進するんだったね。これだと相方を轢いてしまうじゃないか。だめだめ。ええっと、じゃあPって何だ?・・・・・ああ、パーキングだよな。これだと止まっちゃうじゃん。じゃあR?Rって何?そうか!リバース!これだ!」といった具合。その後もブレーキとアクセルを間違えてしまったりして頼りなさ120%だったけど、それでも最終的には車を雪から脱出させることに成功した。

何年にも渡り、通勤にはずっと車を使っていた。それでも無事故無違反で過ごしたので免許はゴールド。けどここ2年の間は年に数回しか運転をせず、前回の運転からはもう1年も経っている。そんな今となっては、体に染み付いていると思っていたあの運転感覚も忘却の彼方へと消え去ってしまったもよう。もう見事な忘れっぷりで、自分で自分が怖いほどだった。車の運転は好きなんだけど、マイカーを廃車にしてからというもの運転する機会がめっきり減ってしまったからなぁ。今のわたしはペーパードライバーなんだな。いつかまた自分用の車を買い、一人ドライブなんかをしたいと思っていたのに、これじゃ公道は走れないよ・・・。

また小樽への夜の一人ドライブなんかをしたいと思っているからね。好きな音楽を流しながら車を走らせ、高台のパーキングに車を停め、黒い雲のたなびく夜の空に明るく輝く月を眺め、眼下に広がる街の明かりと海に浮かぶ客船の優雅な姿に見とれ、途中のコンビニで買ったお菓子を「うんめ〜。」とか言いながらモグモグ食べるのである。人に打ち明けると、「なにその暗い趣味。」とか言われる秘密の一人ドライビング。雪が解けたら相方に付き合ってもらって早朝の道で少しずつ運転の練習をしようかな。