銭湯の帰り道

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銭湯からの帰り道、まだ5時だというのに日はとっぷり暮れていて、空は夕刻というより夜の色。いつもの風景も冬の漆黒の闇に沈んでいるようで、飲食店の看板の灯りや店内明るさがひときわキラキラして見えるような気がします。こんな風景を見ながらひとりてくてくと、マイナスの冷気に吹かれながら歩く家路なのですが、湯のぬくもりを閉じ込めたままの身体には、この氷点下の風が、心地よいそよ風のように感じられます。ほてった頬がひんやり気持ちいい。

でももしかしたら、こんなふうに氷点下のそよ風を心地良いと思えるのって、寒さに慣れた身体だからなのかなと思う。真夏の、暑い盛り真っ只中にいるわたしが今ここにワープしてきたとしたら、たとえ風呂に浸かってしっかり温まっていたとしても、この風に震え上がるのかもしれないなあと、そんなことを考えながら歩いていました。その辺、どうなんだろうね。

すっかり銭湯にはまったわたしは今、週に2回から3回ほど通っています。行く時間によってはガラガラだったりするので、広い湯船を独り占めな瞬間があり、そんなときには、ひとり湯に浸かりながらクレヨンしんちゃんのものまねをして「うほほ〜い。」と言ってみたり、ドラエモンのものまねをして「どこでもドア〜!」と言ったりしています。循環する湯の流れのざわめきが、その声をかき消してくれるから、遠くまで聞こえたりしないのです。だから楽しくものまねをして遊んでいるんだけど、でも、もし聞こえてたら変な人だと思われるかもしれない。うん、そう考えるとものまねはいけないかもな。よし、これからは鼻歌を歌うとしようか。ばばんばばんばんばんはーびばどんどんってね。