懐かしの橋、グラスの花

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本屋へ買い物に行く道すがら、ふと思い立って遠回りをし、懐かしい人道橋を渡ってみた。ここを通らなくたって線路の向こう側へ渡ることはできるんだけど、昔から変わらない姿で存在しているこの橋の上を、なんだか歩いてみたくなったのだ。

ここを通ると思い出すね。ランドセルをしょって小学校に通っていたときのことを。放課後にこの橋を渡って友達の家へ遊びに行ったこともあったっけ。たいてい歩きだったけど、たまに自転車を押して渡ったんだ。そんなときはいつも、学校で担任の先生が口をすっぱくして言っていた『人道橋を渡る際の注意事項』を思い出していた。人道橋を渡るときは必ず歩いて渡ること、自転車に乗ったまま通行してはいけません、自転車から降りて押して歩くように、と。

小学校を卒業して幾年月、道内のあっちこっちを転々とし、様々な経験をし、いろいろな立場に立ち、あらゆる感情を味わい、紆余曲折を経て、15年ぶりくらいに今日この橋を渡り、真っ先に思い出したのはあの『人道橋を渡る際の注意事項』だった。これから何があっても、きっとずっと忘れないんだろうね。

もう少しで橋を渡り切ろうかというそのとき、激しいにわかあられに見舞われた。ただでさえ当たると痛いあられが、強風に乗ってビシビシ打ち付けてくる。いたいいたいいたい!とっさにコートのフードを被り、手をポケットに突っ込み下を向いてやり過ごしたけど、顔にいくつか当たったあられは至近距離で打ち込まれたビービー弾のような痛さだった。にわかあられが止んだ後の橋の上には白いビービー弾をぶちまけたような無数のあられの粒。ひ、ひどいなー。コートにフードが付いてて良かったよ。

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先週末、相方がもらいものの花を持ってきたので花びんに生けて棚の上に置いておいたら、猫のひめさんが花びんを床に落とした。犯行現場を目撃していないので真相は闇の中だけど、おそらくは葉っぱにじゃれて遊んでいる最中に花びんに手がヒットして落としちゃったのではないかと思われます。花びんは割れなかったけど、花はぐちゃぐちゃで茎はさながら複雑骨折のようにぼきぼきに折れていたのでほとんど無事な部分はなかったんだけど、かろうじて散らなかった花を集めて小さいグラスに生けてみました。側を通るたび、甘くて爽やかな香りがふわりと漂います。

ひめさん、こんないたずらをするなんてもしかして退屈していたのかい?どれどれ、明日から気合を入れて遊んであげるとしましょうか。毎日猫じゃらしダッシュ3セットってのはどう?