カクテルボンボン

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冷蔵庫の中に包装紙にくるまれた気になる小箱を発見してから早2週間。いよかんのような、はっさくのような、鮮やかなオレンジ色の地にChocolateという黄色い文字が印刷されているその包装紙は、冷蔵庫を開けるたびに目を引く。全面的に「わたしはチョコレートです。」と主張しているこの小箱、本来であれば真っ先に許可も得ずに勝手に開封して食べてしまうところだが、しかし今回はそうはいかないのだ。わたしはこのチョコレート君の秘密を知っている。彼は普通のチョコレートでは無い。中にリキュールを湛えたカクテルボンボンなのだ。例のごとく賞味期限チェックするために箱を引っくり返してみたら裏側に貼ってあったシールにくっきりカクテルボンボンって書いてあったからね。

甘いもの全般が大好きなので、もちろんチョコレートだって大好き。しかし、過去に様々なトレーニング(自己流)を重ねてもなお下戸から脱することが出来ずに酒豪への夢を諦め、アルコールを受け付けない体質だと悟ってからは一切酒を口にしていないわたしにとって、このカクテル入りのチョコは全く持って受け付けない存在。だから毎日見つめるのみだった。

しかし、このチョコの賞味期限はもう間もなく切れる。だが父がその箱に手をつける気配は一向に無いのだ。このままでは賞味期限が切れてゴミ箱一直線だが、もったいないとは思うものの食べられない・・・。ええい、なんともどかしいことよ。この体質が恨めしい。酒が飲めたらこのチョコだっておいしく食べられたものをなんでわたしは下戸なんだ〜!

そんなふうに冷蔵庫の前で苦悶すること数分。そして思いつく。中のリキュールだけ出して外側のチョコを食べよう、と。このままでは丸ごと捨てられてしまうか、今後数年に渡って冷蔵庫の肥やしになり続けるのは明らかだ。カクテルボンボンなのだから中のリキュールが主役なのだろうけど、せめてチョコだけでも食べてあげたいではありませんか。

そういうわけでこのカクテルボンボン、割ってリキュールを出してから流水で洗って食べました。こうして食べ物を洗ってる姿ってなんだかアライグマみたいだなーとおもいながらチョコをむしゃむしゃ。ああでも本当は、リキュール入りのままパクリと行きたかったよ。試しに4種類のリキュールをほんのちょっぴりずつ舐めてみたけどやはり苦く感じてしまった。そして少し酔った。