眠れない夜の祈り

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何日か前に、この家の西側の窓から見えた風景。どこか不思議な色合いの美しい夕刻の空の下、家路をゆく車のヘッドライトが連なっていました。なんだか切ない気持ちになる、そんな景色。

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夜の夜中、ちょうどこれくらいの時間。寝静まってシンとした街を眺めるのが好きです。車通りもほとんどない国道五号線を街灯のあかりが縁取っていて、ただでさえまばらな往来がぷっつり途絶えても、交差点では信号機が律儀に規則正しく色を変え続けている。静まり返る街。

窓辺で闇に沈む風景を眺めながら、夜はいいねって思うんだ。多くの人が枕に顔をうずめて暖かい寝具にもぐりこみ、今この時だけは、誰も入って来られない自分だけの眠りの世界で安らいでいるのかなって思うと、海に浮かんだ大きな船の上で心地よく揺られているような、なんともいえないゆったりした気持ちになる。もちろん、眠れないでいる人もいるんだろうけどね。例えば今のわたしのように。

なんでかって?それはね、今日朝起きたらすっかりカゼを引いていたので壁紙剥がしに行くのを中止して、薬を飲んで日中ずっと寝ていたからこの時間になっても眠くならずに目が冴えちゃっているからだよ。ストーブをつけているおかげで部屋の温度は24度くらいあるし、パジャマの上にタートルネックのフリースを着ているけど寒くてゾクゾクするのはやはり熱があるからなのか?

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人生で起こる大抵のことは、テーブルの角にスネをぶつけるようなものなのかなって最近おもいます(今頃気付いたのかって言われるかもしれないけどね)。テーブルの角に向かって大声で怒鳴りながら文句を言っても仕方が無いし、怒りに任せて拳でテーブルを殴りつけても手をケガするだけ。目に涙を浮かべて「いって〜。」って言いながらスネをさすって痛みが消えてくれるのを待つしかない。そうして痛みが消えた後はもう二度とぶつからないように用心する。

机の角だなんて言ってられないようなひどいことが起こるときもある。理不尽なことが身にふりかかることだって、不条理の真ん中に放り投げられるようなことだって。そしてどうしようもなくなったときは、できれば誰かの手を借りて、また空を見上げて歩けるようになれたらいいよね(その場から離れるっていうのもありよ)。どうせ生きるなら、幸せに生きて行きたいね。

ほら、眠れないといろいろ考えちゃう。そうそう、正月の初詣で引いたおみくじにはこんなことが書いてあったな、「精一杯頑張ったらあとはくよくよと余計なことを考えずに、神様にお祈りしときなさい。」って。それを読んだとき、「ほんと、それが一番精神衛生にはいいよな。」って思ったんだよな。もう少し夜の街を眺めたら、ベットに入って神様にお祈りしよう。とりあえず、カゼがひどくなりませんように、明日が良い日になりますように。ナムナム。

あ、ナムナムって違うんじゃ・・・。でもいいか、神様はきっとそんなことちっとも気になさらないくらい寛大なはずだ。祈る気持ちこそ全てだよね。