雪が解けて、じくじく湿っていた地面もすっかり乾いてからというもの、愛犬モグさんとの散歩をしに、この遊歩道へよく出かけています。直線的ではなく、高低差があり、トンネルがあり、分かれ道がある。変化に富んだ歩みは木々に覆われていて、花の季節には、しつらえられた鉄の棚に、こぼれんばかりの藤の花房が揺れています。その甘い香りに満ちた緑色の大気と、そよぐ風の心地良さとにうっとりしながら、足取りも軽くふわふわした気持で歩く。そのイメージを思い描くと、なんだかウキウキした気分になってしまいます。木の枝に萌える若葉を見て、もうすぐそんな季節が到来するんだなと思いながら歩いていました。
ただ、この日(8日の木曜日)は少し寒かった。リードを握る手が冷たかったので、手袋をはいての散歩です。遊歩道で見かけた八重桜の花もなんだか寒そうでした。
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この日の午後、パソコンに2時間ほど向かっていたら吐き気がしてきました。数日前からなんとなく頭が重いような感じがしていて、常にうっすら不快感があったのですが、カゼを引いているわけでもなく、なんかちょっと調子悪いなと思う程度。しかし、ここへ来てこの吐き気。しかも時間が経つにつれてどんどんひどくなる。午後7時頃にはトイレにこもり、あまりの辛さに涙目になって水面を見つめながら、押し寄せてくる吐き気にえづいていました。しかし、今にも吐きそうになのに、なぜか吐けない。頭もジンジンしえきて、ひどく気持ち悪い。ただひたすらこの気持ち悪さから逃れたいと願い、ほとんど回らなくなっている頭でなぜこんなことになったのかと思いを巡らせた結果、ずっと同じ姿勢でパソコンに向かっていたから、血行悪くなりまくりでこんなことになったのかもしれないとの考えに至った。なので。
目に涙を浮かべて「おえええ〜。」などと言いながら、必死にストレッチ。これで血行が良くなれば、もしかしたらこのぢごくのような不調も消え去ってくれるかもしれないという期待から、足、腰、肩、首のフルコースを2時間近くかけて行った。その結果、しばらくするとあの悪夢のような吐き気が引いて行ったのです。胸中に鳴り響く鐘の音。胸の前で手を組み、ひざまずいて「神様ありがとう」と言いたい気分。地獄から天国へ。吐き気がおさまると急に空腹を感じた。昼から何も食べていなかったので、とりあえずバナナを食べ、カフェオレを飲んだ。
しかし、どうなんだろう、治ったのは偶然なのかな?それとも本当に血行が悪くなりすぎてて具合がよくなかったのか。そういえば、ここのところストレッチをさぼっていた。まともにストレッチをしたのはもう2週間くらい前だったろうか。そのせいか、手のひらに謎の水疱も出ていた。身体の中のいろんなものの流れが悪くなっていたのかもしれない。やはりストレッチはさぼらないほうがいいのか。ストレッチをしない日は、寝つきが悪くてなかなか眠れなかったりするけど、ストレッチをすると朝までぐっすり眠れる。
またぢごくの吐き気に襲われるのはこりごりなので、あの日以来必ず風呂上りにストレッチをしています。パソコンに向かうにしても、1時間に1回は必ず立ち上がって肩を回したり屈伸をしたりしているし、ラジオをつけっ放しにしておいて、ラジオ体操をしたりしています。そうしないとあの吐きそで吐けない恐怖の吐き気がやってきそうな気がして怖いのです。まだ肩は張っていますが(両肩にトリガーポイントが発生してしまったのです、これがなかなか散らせない)、調子は悪くないです。
わたしはこれから続く毎日、ストレッチをしたほうがいいのかもしれない。けど、いろいろあってやりたくない日もあるし、時間が取れない日もあるわけで、なんだかそれもちょっと困ったね、と思ってしまいます。しかしあのぢごくの吐き気は何か神様に与えられた警告なのかもしれないと思うことにして、なるべくストレッチしていくようにします。
ものすごく体調が悪い時、泣いてしまうほど具合が悪いとき。少し前までは神様にお祈りしていた。お祈りというか、取り引きを持ちかけていたのだ。「神様〜どうかお願いです〜真人間になりますからこのお腹痛いの治してください〜」とか「もう絶対悪いことしません〜だからこの具合悪いの治してください〜ごめんなさい〜」とか。しかし最近は、「ああ、もっと具合悪くなっていってそして絶命するのかな…ううっ。」とかあきらめ気味にそう思うようになってしまいました。
具合が悪くなって気づいた自分のちょっとした変化です。