ポテチの塩の一粒、フィットする絵

昨日の続き。あの後、フライパン関連のウェブサイトを見て回って知った。鉄のフライパンは、きちんと使って手入れをしっかりしていれば焦げ付かないし長持ちするんだということを。やはり世の中知らないことだらけだ。毎日使っているフライパンについてさえ、わたしは何も知らない。

ときどきこんなことを考える。この世の全ての知を、一袋のポテトチップスに例えるとしたら、わたしが知っていることなんてその中の塩の一粒にも満たないかもしれない。そして、このわたしとして生きている時間を終えるまでに、どれくらいのことを知ることができるんだろう。

フライパン。これからいろんなのを使ってみたいです。

アンリ・ルソー (タッシェン・ニューベーシックアートシリーズ) マグリット (ニューベーシック) (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)

初めてアンリ・ルソーの絵を見たのは、中学2年の頃だった。それは、新聞購読のおまけとして、その他諸々のクーポン券などと一緒に家に届けられた。A4サイズの紙に印刷された、アンリ・ルソーの絵。その世界には、秩序があった。きちんと整っていて隙がないのに、暖かくて柔らかくて、品がある。そう思った。そしてわたしはその世界の虜になった。

心にぴったりフィットする、そのタッチに魅せられたわたしは、ルソーの絵を自室の壁に画鋲で貼った。嬉しいことにそのおまけは、毎月届けられた。しかしここからは記憶が曖昧で、はっきりとは覚えていないけど、確かある期間はルソーの絵が届けられたと思う。それが3か月だったか半年だったか、それとも1年だったかは思い出せないけど。そうして届けられたルソーの絵の中には、蛇使いの女があり、最後はルソーの自画像で締めくくられていた気がする。わたしはそれら全ての絵を、部屋に貼って毎日眺めていた。大好きな絵だったから、とても大切にしていたし、引越しの時にだって丁寧に画鋲をはずしてダンボールにしまい込んだはずだった。けど、それらの絵はいつの間にやら無くなってしまった。不用品の段ボールと間違われて捨てられてしまったのかもしれない。大好きなルソーの絵との、突然の別れ。そして。

大人になって経済力を手に入れたわたしは、ルソーの画集をいつか買おうと思っていた。しかし、なかなか見つからない。そうして月日は流れ、巡り合わぬまま今に至るのです。アマゾンで探してみても、あまり種類が無いし、でもそのうちどこかの出版社から出るのではないかと思って待っていたのですが、一向に出て来なかったのです。でも、どうしてもどうしてもルソーの絵が見たくなった昨日の夜、買うことを決意してアマゾンで探してみた結果。画集が、あるにはある。けど、やはりいまいち豊富ではないそのラインナップ。限られた中から選ぶしかないようだ。でもまあ、絵が見られるのならいいか、と思って一番欲しい商品をクリックしてみる。そしたら、中古品しかなくて、しかも価格は約5000円……。ええ〜っ、た、高っ。定価1500円なのに。同じシリーズでルネ・マグリットの画集も買ったことがあるんだけど、それだって中古品しかなくて2500円くらいして、高いなーと思いながら買ったっていうのに。

ええ、迷いましたよ。とっても。でも結局買ってしまいました。い、痛い。懐が痛いよ。値段が値段だけにかなり痛く感じるよ。夜が明けてからなにやってんだろうわたし、ってちょっと思ったよ。でもまあ、とにもかくにも無事に届くことを願っています。

みなさんはどれですか?心にジャストフィットする絵。わたしはルネ・マグリットとサルバドーレ・ダリも好きだなーと思うんです。ダリは画集もいろいろ出ているから、無茶して買わなくてもいいんですよね。みんなそうだといいのにね。