夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

安らぎの里にて

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祖父の墓参りにやっと行くことができました。晴れていたし、この時期にしては気温も高めでいい日和。しかしちょっと風が強かったので、線香に火をつけるのには苦労しました。相方と二人して自らの体を風除けにし、ライターの炎を囲うようにして何度も着火を試みたのですがなかなかうまくいかず、それでも風が弱まった隙になんとか火をつけることができました。じーちゃん、御先祖様、どうぞ安らかに。

恥ずかしながらこのわたし、霊園に到着して駐車場に車を乗り入れた途端にもよおしてしまいました。墓参りが終わるまで我慢しようと思ったのですが、霊園はとても広く、管理事務所で場所を教えてもらわなければ目指すお墓にはたどり着けなさそうだし、そうするとけっこう時間がかかりそうだったので、ここは我慢せずにまずトイレに行くことにしました。駐車場の脇に「トイレはこちら」という表示があったので、それにしたがって歩いて行った先には、公園で見かけるような感じの公衆トイレ。で、中を覗くと。なぜか窓が無く電気もついていないので暗い。コンクリート打ちっぱなしのほの暗い通路はとても狭く、人が一人やっと通れるくらい。その奥に個室があり、開いているドアの向こうには闇に浮かぶ和式の便器。

うっ、こ、これは。薄暗さといい閉塞感あふれる狭さといい、辺りが静まり返っていて人気がないところといいなんだか怖いです。ここが霊園でなくても怖いかもしれません。しかしもよおしMAXだったわたしは意を決して入ろうとして、とりあえず明るければまだ耐えられるかもしれないと思い、電灯のスイッチなど探しましたが見当たらない。きっと通路の奥の個室のあたりにあったのかもしれないけど、それを確かめに行くことすらできませんでした。入口の通路に足を一歩踏み入れた状態で硬直し、進むべきか退くべきか思案していましたが、「やっぱりムリ」と思ったのでクリッと向きを変えるとダッシュで駐車場に駆け戻ってしまいました。すいません怖がりなんですごめんなさいごめんなさい。

相方に事情を話すと「しょーがねーなー」と言いつつも車を出してくれたので、近くのコンビニで用を足すことができました(お礼と言ってはなんですがお菓子や飲み物を買いました)。そして再度訪れた霊園。すっきりして向かった管理事務所は明るくてキレイな建物。そしてそこにはなんと、トイレがあったのでございます。きっとさっきのトイレと違って怖くないはずだよここ。ちょっとばかり我慢していたらよかったかも。でもMAXだったんです〜ああ〜。

それにしてもコンビニってありがたい存在ですよね。わたしの膀胱は今日、コンビニによって救われました。多謝。

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線香に火をつけるために持っていった電子ライター。よく見ると底のほうにLEDライトがついていました。ほほう、と思いながらライトをつけて遊んでいたら猫たちが寄ってきたので、このライトの光にじゃれて遊ぶかもしれないと思い、ライターをクルクル回したり素早く左右に動かしたりして光を躍動させてみたのですが、どちらの猫もただジーッと見つめているだけで全然遊んでくれませんでした。さ、さびしい。