相方はだいたい月に一度のペースで東京に行っています。その折にはたいてい飛行機を利用しているのですが、冬の間は雪の影響で欠航することもしばしばですよね。二月の終わりにひどく荒れた週末がありましたが、あのときもちょうど東京へ行くことになっていて、吹雪の中車を運転してやっと空港へたどりついてはみたものの、予想どおりに全面欠航。仕方がないので天候の回復を待っていたそうですが、夜が明けて朝になっても雪はちっともやまず、飛行機は全然飛ばなかったそうです。そこで空路をあきらめてJRに乗った相方でしたが、函館までは順調に進んだ列車も雪にはばまれて停車。数時間後にやっと進み始めたと思ったら今度は青森の山の中で再び止まってしまったそうです。そんな苦難の旅の末、東京に到着したのは夜中の二時。会議なんて終わっちゃってる時間でしょー、って思ったけど、なんとまだ会議は続いていたのでちょっと出席できたらしいです(深夜までお疲れ様です)。
足止めをくらった列車の中で相方は、乗り合わせたオーストラリアからの旅行者さんといろんな話をしたそうです。その方は北海道でスキーをした後東京へ向かおうとして悪天候に巻き込まれてしまったそうですが、特にいら立つ様子もなく楽しげで、別れ際にはコアラのおもちゃをくれたそうです。旅行中に列車に缶詰めというのもなんとも気の毒ですが、あの日の天気はほんとうにすさまじくて、すべての交通機関が影響を受け、高速道路も閉鎖されたりしていましたものね。
上の写真はそのときのお土産。羽田のターミナルで買ったというシュウマイと、背中に I LOVE AUSTRALIA とプリントされた緑色のチョッキを着たコアラさんでした。この二つを同時に手渡されたわたしは、東京に行ったはずなのにどうしてオーストラリアを愛するコアラさんがここにいるんだろうかと疑問に思ったのでそれを口にしてみたところ、上記のような苦難の旅の話が聞けたというわけでした。このコアラさん、いまはわたしの机の上で国旗を掲げています。
今月は八日から九日にかけて東京へ行っていた相方。東京は暖かかったので、半袖のシャツを着て銀座を歩いていたらめっさ注目されたと言っていました。確かに気持ちはわかります。地元の人にしてみればすっごい寒い気温でも、それより更に寒いところから来た人にとっては暖かいんですよね。相方は普段から薄着なので、いっそう暑く感じられたんだろうけど、まだ三月なのでそりゃ注目もされます。
これは、「真夏の白熊効果」ですね。極地は夏でも気温が氷点下だが、白熊さんにしてみればそれでも暑いわけで、冷たーい海にぷかぷか浮かんで涼んでいる白熊さんを見ている方としてはこんなに寒いのによく水に入れるね、って思うという。