明けて二日目。きょうは真冬の凍てついた空気がゆるんでちょっと暖かい。しかしそのせいで雨が降り、積もった雪がとけてきてそこらじゅうぐちゃぐちゃです。家の前の道路も昨日まで圧雪状態だったのですが、雨水と雪どけ水と融けかけの雪が作り出すびちゃびちゃのシャーベットでぬかるんでいて、車が通るたび深いわだちができています。これで気温が急激に下がると、わだちを残したままかちんかちんに凍ってしまうんですよね。そうなると車の出し入れも大変です。早く除雪入ってくれないかな。
お正月くらいは家事の手を休めてのんびり過ごしたいけど、なかなかそうもいきません。アレルギー体質なので掃除だけはしておかないと、苦しむはめになってしまいます。そういうわけで、洗濯や料理は休めども掃除だけは年中無休です。ほんとのところは休みたいけど、あの苦しさを思い返すとやらずにはいられません。以前二日ほど寝具に掃除機をかけずにいたら、苦しくなってつらかった。布団に横になると喉がいがいがしてきてむずがゆくなり、くしゃみと鼻水がとまらなくなり、気道がはれ上がったような感じがしてこのままでは息が止まるのではないかと不安になりました。起き上がって布団全体にコロコロをかけたらおさましたが、あれ以来毎日休まず布団に掃除機かけるようになりました。
そしてアレルギー持ちの愛犬モグさんも、ハウスダストはアレルゲンのうちのひとつ。だからモグさんの寝場所である相方の寝床(相方がいないとき以外は絶対にそこで寝るんです。さびしい)も毎日掃除です。自分自身あの苦しさを経験しているのでやっぱり掃除せずにはいられません。二人分の敷き掛け布団とマットレス、二枚つづの毛布にタオルケットと枕。これらすべてをひっくり返しながら、表も裏もすべて掃除機で吸引しています。家全体の掃除と合わせると計40分くらいかかるかな。けっこうきつい一仕事です。
ある時期わたしはこの掃除のせいで憂鬱でした。毎日毎日終わりなく掃除を続けていると、だんだん嫌気がさしてきます。休みたいけど、さぼるとアレルギーの苦しみが襲うので休めない。代わってくれる人もいないので自分がやるしかない。アレルギー体質が治らない限りずっと続く毎日の掃除。カゼを引いて熱があっても休めない。なんだかもううんざりでした。そう思いながらも続けていたら、いつしか掃除の最中は体と心が分離しているような感じに。体は掃除をしているのですが、心は別の方向へ。きょうの夕食のメニューとか、最近観た映画のことなどを考えていて、いままさに自分がしている掃除のことは全然考えてない。体が自動的に動いて掃除機をかけているみたい。これってどうなんでしょうね。そのうち掃除の最中は意識がなくなっちゃって、気付いたら掃除が終わっていたりして。
ハウスダストも正月くらいはじっと動かず休んでいてくれたらいいのに。などと思いながらきょうも掃除機をかけました。おせちがあるから料理はしなくていいし、洗濯も昨日済ませておいたのできょうはなしだから、まあ、それだけでもいいか。大晦日にDVDを5本借りてきたので、これから映画三昧します。どれから観ようかな。