家と本

今年の春は、景色と気温が見合っていないというか、すっかり雪も融けているのにぽかぽかした暖い日が少ないように感じます。今日なんかも風が強くて薄手のコートでは肌寒いくらいでした。灯油ストーブの出番はかなり減って朝夕にほんの短時間つけるくらいですが、電気ストーブはまだまだ大活躍です。じっとしていると冷えてくるので足元を温めるのに使っています。ストーブなしでくつろげるようになるのはまだちょっと先でしょうか。

わたしの部屋に置きたい家具があるので、なんとかスペースを作るために不用品を捨てることにしました。いつかはここを越す予定でいるのであまり物を増やさないようにしてきたつもりでしたが、いざ見てみると要らない物がてんこもりです。いつかまた使うだろうと思いながらも数年間出番なしのバッグや服。もう二度と見ないであろう書類の束と古くなった資料。モグさんが幼少のころにかじりまくってぼろぼろにしてくれたガス圧縮チェアは、なんとなく部屋の片隅に置かれたまま。パソコンデスクは本来の用途からはずれてわたしのドレッサーと化している。

パソコンデスクの上に置いてあった鏡やヘアケア用品なんかはチェストの上にでも移動することにしましょう。それから意外と増えてしまった本。読書する時間があまり取れずにいたのでそれほど頻繁に買わなかったけど、じわじわと冊数が増していました。手元に残しておきたいものを選りわけてあとは売ろうか。実家に置いてもらうということも考えたけど、すでにわたしの独身時代のコレクションがあり、妹が自分の部屋に置いてくれています。妹も読書好きなのでこれからどんどん本が増えていくだろうことを考えると頼めません。

いつか自分たちの家を持ったときにまた買えばいいかな。今は仕方がないよね。そういうわけではやり本を売ることにして、手放す分を段ボール箱に入れて玄関に出しておいたところ、相方にまったをかけられました。また買い直すのはお金がもったいないよ、おれの実家に置いておいてあげるよ、とのことでした。でもそれだってなにか気が引けるしね。読書する時間が確保できるようになれば、本はすぐ増えていはずだし、まだまだ読んでみたい本もたくさんあることだから、やっぱり売ったほうがいいような気がします。とりあえずここにいるあいだは図書館で借りるのが一番いいかも。

できればすぐにでもここを引き払って広めの家に越したいです。そうすれば本を置くスペースだって確保できるというものです。しかし、なかなかそうはいかない事情がありここにとどまっています。夫の母、つまりわたしにとっての姑さんの今後によるのです。姑さんは今、嫁ぎ先の家で暮らしています。舅と夫は先立ち、姑さんも施設暮らしですが、親族はみな近所に住んでいるので寂しくはなさそうです。ですがいずれは一人暮らしもままならなくなるかもしれないということで、相方はゆくゆくは同居しようかという考えでいます。姑さんは穏やかで優しいしいろいろなことからわたしを守ってくれる人だから、同居には賛成です。冗談じゃない、とは思わない。

姑さんは今はあの家を守らなくてはなりません。しかし齢90代の大姑さんがいなくなってしまったら。これからもあの土地で暮らすというのなら、わたしたちはスープの冷めない距離に家を建てるか二世帯住宅を建てて一緒に住むし、こだわりはないというのなら家も土地も売ってしまって、わたしたちが札幌に家を建てるのでそこで同居しましょう、という予定でいます。

だから、わたしたちはいつかはここを出るつもりなのですが、それがいつかはまだ決まっていません。それまでは賃貸で暮らして、なるべく家賃も抑えていこうという方向です。もう少し広くて設備の整ったところで暮らしたいけど、犬猫OKの物件というのもなかなかないものだし、ここは築年数が古い割にはリフォームしてあるのできれいだし、中心部まで車で10分くらいなので相方の通勤に便利だし、姑さんの身の振り方が決まるまではここで頑張ろうかなと思えます。古いのでそれなりに不満な点はあるけど、家賃を抑えるためにここを選んだので我慢です。とりあえず夏暑く冬寒いところが一番不便ですかね。冬はめっちゃ結露で押入れの壁にカビが生えてくるほどなのでまめに手入れしないといけないのが面倒です。

いつか広々として夏涼しく冬温かいような家に住めることを夢見て、とりあえず本は売ってきます。