夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

あけましておぐらさん

2歳と1か月になった息子ですが、最近話せる言葉が増えてきました。まだちゃんと発音できず、「ばいばい」は「ばばーい」、「開けてくださーい」は「あててくだたーい」、「おかあさん」は「おかあしゃん」だったりします。2語文というのでしょうか、「わんわん、いた」とかいう短い文もたびたび出てくるようになりました。いろんなものの名前も覚えてきています。例えば象のイラストを見て「ぞうしゃん」と言ったり、アンパンマンを見れば「あんぱんまん」と呼ぶ。ある日急にそういう名詞が出てくるので、そのたびにわたしは「すごーい、わかるの?」と驚いてしまいます。

そんななかで、うちの愛犬、ラブラドールのモグさんのことを息子は「おぐー」と呼びます。まだ「モ」をはっきり発音できないもよう。モグさんは大型犬で体重は27キロ、息子がいま13キロくらいですから2倍くらいの大きさです。息子とモグさんが並ぶとその体格の差に「息子は怖くないんだろうかこんな大きい犬」と思うのですが。息子はてんで平気で頭を軽くぺちぺちしたり(なでているつもりのよう)、耳をめくったりしています。生まれたときから一緒ですからね、もう慣れているんでしょうね。息子があんまりにもしつこいと、モグさんは一応「がううー」などと言って「やめてくれ」というアピールをしていますがそれでさえ、息子はけらけら笑って楽しんでいます。そしてモグさんは息子のちょっかいに耐えられなくなったら逃げていくのですが。もっとモグさんと遊びたい息子は何度も何度もモグさんの名前を呼びます。「おぐー、おぐー」と。でも呼ばれて出てくるとまたぺちぺちされるのは目に見えているのでモグさんは来てくれません。かなり呼び続けてやっとあきらめる息子。そしてわたしは息子がモグの名を呼ぶ声を聞いて思う。「おぐ」っておぐらさんのあだ名みたいだ。「おーい、おぐー、おはよー」みたいなノリで使う。

そんなことに気づいた翌朝一番。起きてきたモグの頭をなでながら、「おぐら」って呼んでみた。違う名前で呼ばれたにもかかわらず、モグさんはいつもと同じようにしっぽをふりふりしていた。わたしは「おぐらなのかよ」と、モグさんの顔を両手ではさみながら問うた。ちょうどカゼを引いていたし、寝起きということもあってわたしの声は低くかすれていた。なんかわたし、しぶい、と思った。

最後に。全国のおぐらさん、呼び捨てにしてごめんなさい。