お尻の危機

 集中力が弱っているような、頭がぼんやりしているような感じ。きちんと書けていないかもしれないけど今日の日記を。

 去年、マスク不足と時期を同じくして、トイレットペーパーが品薄になるというデマが飛び交いましたね。製造元が中国だから、マスクと原材料が同じトイレットペーパーも日本に入って来なくなる、だから品薄になる前に買っておいたほうがいいという。実際このデマをほとんどの人は信じていなかったけど、「デマを信じて多くの人か買い占めるかもしれないから今のうちに買っておかなくちゃ」ということで需要が急激に高まっての品薄。おかげでスーパーマーケットでもドラッグストアでも一時期本当に品薄になってしまいましたね。デマ発生当初はのんびり構えていたので危ないところでした。デマに関する一連の報道がなされたとき、うちにはトイレットペーパーがあと1ロールしかなかった。1袋ではなくて1ロール。1個だけ。まさか本当になくなったりしないよねと思いながら、午前中のうちにドラッグストアへ買い物に行った。そしたら棚にはけっこうな量のトイレットペーパーが並んでいたので「なんだやっぱりあるじゃない」と安心しながらいつものトイレットペーパー12ロール入りのものを1袋買ったけど、翌日には棚はすっからかんで、トイレットペーパーはまったくなくなってしまいました。あっぶな。もう少し遅かったらわたしはインド式でトイレの始末をしていたかもしれません。このままずっと手に入らなくても、タオルと石鹸があればなんとか乗りきれるかなちょっと不便だけど、と考えていたことを思い出します。

 あのときはどこに行っても全然なかったトイレットペーパー。でも騒動の翌日、棚には以前のよういにびっちりでなくてもトイレットペーパーが並ぶようになり、しばらくはひとり1点までという購入制限はあったけど買えることは買えました。しかし、あの1袋を使い切ったころ、いつも使っているものが入荷しておらず、馴染みのないトイレットペーパーを買うことになりました。はじめましてのトイレットペーパー。巻きが多い長持ちタイプを買いましたよ。そのほうが安心だと思って。だがここに落とし穴があったのです。いつものトイレットペーパーよりもちょっとだけ紙がかたかったのです。でも拭き方やその力加減はいつもと同じ。そうするとどういいうことが起るか。そうです、お尻が痛くなってしまったのです。いつもひりひりしてた。それでもまだわたしはひりひりするだけで済んだからいいとして、息子はそのせいで痔になってしまいました。用を足した後のトイレに呼ばれていって見たものは、便器に流れる真っ赤な血。まさか痔だと思っていなかったのでなにかひどい病気にでもなったのではないかと思い、かかりつけの小児科で診てもらったら、「心配なので肛門科を紹介するのでそこで診てもらってください」とのこと。最悪の事態を想像しながら、紹介状を持って大きな病院へ行きました。そしたら痔。息子は小児科と肛門科で合わせて3回ズブシされていて、そのたびにぎゃーぎゃー言ってましたね。看護師さんたちに今まででいちばんおもしろい騒ぎ方だわって言われてわたしも笑ってしまいました。痔だったから笑えたんですけどね。それまでの心持ときたらただひたすら不安でしたよ。診察した医師に「トイレットペーパーかたくない?もっとやわらかいの使ってみて」って言われてはっと気づきました。そうだ、トイレットペーパーかたいんだった、いつもと違うのを使っていたからこんなことに。コロナめ。コロナのせいで痔になったじゃないか。デマのせいでトイレットペーパーが品薄、いつものやわらかいトイレットペーパーが入荷せず、仕方なく違うのを買ってみたら紙がちょっとかたかった、それを使い、いつもの力加減で拭いていたら痔になった、というわけです。わたしのお尻もずっとひりひりしていましたけどね。痔の一歩手前だったんじゃないかと思います。幸いなことにいつものトイレットペーパーも手に入り、息子の痔も処方された薬のおかげですっかり治りました。大変な病気じゃなくてよかったです。鮮血を見たときには本当に驚きましたよ。小さじ2杯分くらいの量はあったんじゃないでしょうか。けっこうな量。ショッキングな記憶として脳裏にしっかりと焼き付いています。トイレットペーパーひとつでこんなことになるなんてね。

 コロナ禍で痔になった話。お尻危機一髪。