夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

昨年末にスキー教室 その2 理由

そもそもなぜ3万円ほどの安いとはいえない料金を払ってスキー教室に行ったのか。それは学校からのお達しがあったから。スキー学習がはじまる前に、家庭でひととおりのことを出来るようにしておいてくださいとのこと。スキーの着脱とか滑ってみるとか道具の点検と手入れとか。それらが一覧になったチェック表の最後にはこんな項目があった。1度は山へ行へ連れて行ってもらって滑ること。うっ。わたしはスキーが苦手で、中学3年のスキー学習以来1度たりともスキーをしたことがない。小学4年生にひとりで行ってくるようにだなんて言えないから、わたしが連れて行って一緒に滑るしかないのにとてもじゃないけど教えられない。スキーの着脱のしかただってうろ覚えでなんとか記憶を手繰り寄せて教えられたくらいなのに無理にも程がありますです。へっぴり腰で転びまくることうけあい。息子の練習になんてならないだろう。無理よー無理―。

去年もお達しはあった。けどわたしはそれを軽視していた。みんなそんなにスキー場に行かないよね?と思って近所の大きめの山がある公園で軽く滑る練習をするにとどめた。しかしふたを開けてみればあらびっくり。スキー場に連れて行ってもらわなかった子はうちの子含めてたったの3人だけだったではありませんか。みんな......行くんだ......。でもコロナのせいでスキー遠足は中止になり、いつものスキー学習だけで終わった去年。スキー場に行ったことがなくても影響はなかった。

1年と2年はスキー遠足には行かない。それは3年生からなので山に慣れておくようにということなのでしょう。そして4年になった今年、反省したわたしは息子にスキー学校へ通うという選択肢を与え、彼が了承したので申し込みをしたというわけです。わたしがスキー場へ連れていけない、そしてうまく教えることもできないおかげで息子は全然滑れない。転んでも起き上がれないしカニさん歩きで山を登るのもままなりません。学校でのスキーの授業だけではおぼえられなかったのでしょう。このままスキー遠足に行ってもみんなについていけなくて泣きを見ることになるかもしれません。わたしはその責任を取ろうと考え、スキー学校へ行ってもらうことに決めました。自分で出来ないので外注です。これがスキー教室に行くことになった理由です。

わたしが小学生のころ、親が無関心なこともあってスキーの練習なんてしてもらったことがありませんでした。学校でだけの経験で滑ることが出来るようになったのは担任の先生たちのおかげです。なぜかスキーの指導員の資格を持った先生ばかりでした。説明がわかりやすかったことだけは覚えています。さすがに教えるのがうまかったんだなと今振り返ってそう思います。ですがそれをすっかり忘れて自分の子に教えられない自分が不甲斐ないのでございます。スキー教室に頼ったおかげで今シーズンはなんとか山でのスキーを経験させてあげることができましたが、来年も、そして再来年もお達しはあるのでしょうか。なんだかそれも憂鬱です。なぜなら今回けっこうしんどかったからなのです。時間厳守のプレッシャーのなか、ガクブルの送り迎え。いちばん疲れたのは息子だったと思いますが、わたしもあの3日間は疲れました。それをまた来年もと思うとつらいですね。1日だけ親子教室にでもかよおうかな。めっちゃいやだけど、スキー教室となると数日間連続だし、1日で済ませるなら付き添ってわたしも、ぎ、せ、い、に。一文字ずつ点を打ちたくなるくらいいやなのかお前は。考えただけで溜息がでそうです。あああああー来年はスキーかーついに逃げていたスキーと向き合うときがきたのかー30年ぶりってすごいブランクだなおい。

つづく