夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

バレンタインチョコ、まさかの拒否

あれはバレンタインデーの1週間ほど前のことだった。ATMを利用するために訪れたコンビニで、かわいいバレンタインチョコを見つけたのだ。ちょうど息子にプレゼントするためのバレンタインチョコを探していたので、しばし迷いながらもいくつかあるもののなかから彼が喜びそうなものをひとつ選んだ。自分用にもなにか買おうかと思ったが、息子のために選んだものが税込み1100円という、わたしにとってはすこしお高めな金額だったのでここはやめておいた。スーパーがドラッグストアで板チョコでも買おう。それで十分だ。

帰宅後、バレンタインデー当日までチョコを隠しておきたくて、冷蔵庫の奥底にごそごそとしまっておいた。こんないいチョコ渡したら喜ぶぜえと思いながら。

そしてバレンタインデーの数日前になり、ちゃんとチョコプレゼントするからねーと息子に話すとその返事はまさかの「いらない」。いやいや、去年まで喜んでチョコ受け取ってたやん。おいしくてもっと食べたいくらいだったって言ってたやん(ちなみにモロゾフのバレンタインチョコだった)。

あんなに好きだったのになんで?と訊くと、もう甘いものはあんまり……との答えが。信じられない。甘党のわたしからしたらあり得ない。チョコだよ?それも奮発したお高いチョコだよ?息子の返答は意外すぎたしとても驚いた。いままでたくさんチョコ食べてきたからもういいんだって。まだ14歳でそう言う?チョコ歴そんなにないでしょう?わたしは51歳だけど、チョコはもう十分だなんて思わないよ。

というわけでまさかの拒否をくらったので、かのチョコはわたしのものになった。せっかく用意したのに、と残念な気持ちもありつつ、でもおいしそうなチョコが食べられることになったうれしさもあった。

14日までの数日、チョコがあるのをわかってて食べないでいるのはつらかったけど、やっぱり気分を味わいたくて当日まで我慢した。なんだか特別な感じがするよ、バレンタインデーにチョコレートって。

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待ちに待って迎えた日。ピンクとグレーがかわいいパッケージの5粒は、どれもおいしくてもっと食べたいくらいだった。幸せなひととき。

しかし思えば息子は幼いころから辛党だ。キムチを食べはじめたのは3歳で、現在ではカラムーチョとわさビーフを愛し、ピリカラ大好きカレーは辛口、ネギやわさびなどの薬味も大好きだ。かといって甘いものが苦手なわけでもない。バームクーヘンやどら焼き、大福や菓子パンなども食べる。でも成長していくにつれてどうなるのだろう。甘味は受け付けなくなり、辛口のお酒なんかを好むようになるのだろうか。そうなれば下戸で今や酒がまったく飲めなくなり、甘いものが生きがいのわたしとは正反対になってしまう。

まだチョコレート以外の甘いものを食べられる今のうちに一緒にいろいろ楽しんでおきたいなと思った今年のバレンタインデー。あと何年かわからないけど、甘味のおいしさを分かち合い、それを思い出にしていきたい。