胃腸炎って超絶具合悪くなりますね。吐き気がずっとおさまらない。実際吐いてもおさまらない。腹痛もときどき襲ってくるし、頭痛も続く。食べられない飲めない眠れない。ひと晩もだえ苦しんで翌朝、這うように病院へ行ってきました。もうね、涙出た。夜じゅう耐えた苦しみを思い返し、診察では腹を押されて叫び、CTを取るときには息を止め、採血の針は痛いし、そのまま点滴を打ってもらったら針のちくちく感が延々と続く。苦しみは終わらない。このような事態を招いてしまった後悔もあり、すべてをひっくるめた涙だったと思います。看護師さんに手渡されたティッシュで涙を吸収しながら、背中をさすってもらってなぐさめられました。その優しさにもまた涙。
こんなことになったのも、全部全部自分のせいです。不摂生の暴飲暴食。一時期は健康的な生活を送っていたものの、いろいろと面倒になりはしょる部分が出てきた。まあいいや、たぶん大丈夫、これくらいならいけるかな、とそのほころびは少しずつ拡大していき、やがて大きな亀裂となったのでした。不摂生のオンパレード。そして限界がきての急性胃腸炎。あの日大量におやつを食べた直後からなんとなく気持ち悪くなり、だましだまし家事をしていたものの、夜には嘔吐。朝の10時半くらいに食べたものが、夜の8時半ころに全部どろどろに融けた状態で出てきた。たぶん消化液?も一緒に出てきて酸っぱい味がする。このまま全部吐き切ればすっきりするかと思いきや吐いたのはそのときだけ。あとはまだなんだか残ったような感じがして吐きそうなんだけど吐けない。頭の先から血の気が失せていき、後頭部が冷たくなる感じがする。気を失いそうだった。その苦しむ姿を見て息子が泣く。わたしが死んでしまうかもしれないと思ったそうだ。自分でもそう思った。このまま意識がなくなって、最後を迎えるのかなと。覚悟を決めて息子に伝えたいことを話した。それを聞いてもっと泣く息子。中学1年生を泣かせてしまった。結局、今こうして文章が打てているのでよくはなったのですけどね。こんなことになったのはなぜなのか聞かれ、おやつの食べ過ぎを白状したらやっぱり注意された。そりゃそうだ。わたしは自分の年齢を忘れていた。今年50歳になるのに以前のままの感覚で無茶食いをしたのだ。そしてドタバタのおおごとになった。
あまりの具合の悪さに横になることもできずに過ごした夜、トイレのそばでしゃがみこんで肩で荒い息をして、これまでの人生を振り返り、不摂生を悔いた。後悔も反省点も多く、亡くしたものを想った。死の淵に立ったような気持ちになってやっと理解できたこともあった。苦労は人を変える。病気もだ。本当の具合の悪さを思い知って、病気であることがどのようなものなのかがわかった気がした。わたしは具合が悪くなったあの日、いつもの家事をようやっとこなした。翌朝は校外学習をする息子の準備をあれこれと気遣い送り出した。やっとのことで病院にたどり着き、点滴を受けて調子がよくなったけどそれは一時的なもの。またすぐに具合の悪さはもどってきて、処方された薬を飲んでも動けずにいたけど、合間にすこしずつ家事をした。洗濯を取り込んで、洗濯をして干して。休み休み取り掛かってなんとか終わらせた。はたから見たらなんだできるじゃないと思われるかもしれない。超絶具合が悪いとはいっても必要なことはできるじゃないかと。でもこれかなり無理してやりました。動くたびに気持ちが悪い。吐きそう。ふーふー言いながらなんとか終わらせた。健康で、いつものとおりに過ごせる日常というもののありがたさを知った。
もう二度と無茶食いはしない。不摂生もしない。健康に気を付けて、自分を過信せずに生きていきたい。病気はつらい。こんなにも。死を覚悟するほどに。自分の体にごめんなさい。お医者さんや看護師さんの手をわずらわせてごめんなさい。心配をかけた息子にごめんなさい。体調はまだ万全ではない。まだ食欲もわかないし、いつものように水分も取れない。がんばらないと食べられないし飲めない。でも薬も飲まなくちゃいけないのでほんの少しでも食べてる。暑いので熱中症が怖いから水分も摂らなくちゃいけない。水よりは比較的飲みやすいポカリをちょっとずつ飲んでいる。この暑さ本番の時期に具合悪くするっていうのもきついものがありますね。暑さもきついし、熱中症も怖いし。息子には洗い物をしてもらったり、ゴミ出しをしてもらったり、買い物に行ってもらったり、いろいろと手伝ってもらった。中学生にもなると頼もしい。ありがとう。もう心配をかけなくてもすむようにします。本当にごめんね。
死を覚悟するほどの具合の悪さ。人生でもいちにを争う具合の悪さでした。昨日に比べたらかなり体調はいい。朝ごはんも作れたし、掃除もできた。でもまだ本調子じゃない。薄まった具合の悪さはまだつきまとっている。完全に回復したらどんなにいいだろう、それは明日か、明後日か、ものすごく待ち遠しい。そしたら暑さに気を付けながらこの夏を乗り切って、いつもの日常を過ごしていくんだ。
でもね、回復しはじめたのは突然だったので驚いた。昨日の夕方、お腹はものすごくすいているのに食べられずにいたとき、おかゆなら食べられるだろうかと無理して卵がゆ作って口に入れてみたら吐きそうだった。それでも空腹だったので3口くらいは食べた。そのあとはおかゆにラップをかけて放置して、布団に横になっていたらうとうとして少し眠っていた。ふと目が覚めてみるとすこし楽になっていることに気がついた。回復してる?吐き気がおさまってふらふらする感じも消えている。薬を飲んだおかげかな?すこしでも眠れたおかげかな?食欲も戻ったような気がしたので台所に行って、すっかり冷めたおかゆをレンチンしてあつあつにしてから口に運んでみたら食べられた。茶碗一杯のおかゆを完食。食べかけだったみかんゼリー(こちらも3口ほど食べてあきらめていた)も完食。半分残っていた500mlペットボトルのポカリも全部飲んだ。な お っ て き て る。わたしは、元に戻れるの?そんな希望が湧いてくる。突然の回復。完全の回復ではないものの、動ける食べられるのはありがたい。明日はもっと回復していることを願って。日記もここまで書けました。あとは洗濯をして、夕食を作って洗い物をして、お風呂に入って昨日は洗えなかった髪を洗って、夜は早めに眠ろうと思います。
頭がかゆいぜ。こうなるのはわかっていたんだけど、どうしても頭を洗えなかったんだよね昨日。ゆっくり入浴して頭を洗ってこようと思います。無茶食いだけは二度としませんよ。あ、そうだ。CTで内臓の一部が石灰化しているのも見つかってね、今度エコー検査することになった。今回の事態がなかったら見つからなかったと思うので、ある意味では運が良かったと言えるのかもしれない。超絶の具合悪さと引き換えに見つかった疾患。悪いものではないことを願います。