むずむずとぶんぶん

洗い物をしている最中に鼻がむずがゆくなるときがある。目に見えないような細かい繊維か何かが鼻の穴の入口に引っかかり、それが呼吸によってひらひら動いているような、たまらなくむずむずする感じ。平常時ならばすぐに右手の人差指の背で鼻の下をこするのだが、洗い物の最中だとそうはいかない。ゴム手袋をしているし、それは泡まみれでびしょびしょだ。そのまま鼻の下をごしごししたらあわあわのびちょびちょになってしまう。だからまず、ゴム手袋の泡を流して、手袋を脱いで、それから鼻の下をこすらなくちゃいけない。でもその後でまた手袋をして洗い物の続きをしなくちゃいけない。だからとりあえず、洗い物が終わるまでむずがゆさを我慢しようと思う。今はそう、目の前の洗い物に集中するんだ、なーにそう長い時間はかからない。ものの数分さ。だけど。むずがゆさから意識をそらすことができない。ええい、修行だ、がんばるんだ、と思っても無理だったりする。鼻息でそのほこりだか何だかわからないミクロの物体を吹き飛ばそうとふんふんしてみるけどなぜか頑固に貼りついて離れない。そしてついに我慢は限界に達し、まるで早回しのような素早い動作で泡を流し、吐き口が濡れないように注意しながらも急いで手袋を脱ぎシンクのふちに引っかけてから、堰を切ったように鼻の下をこする。このとき鼻の下は伸ばしたり縮めたりしている。念のため鼻から息を吹き出し、もうミクロの物体がひらひらしないか確かめてからまた洗い物に戻る。ちゃんと確認したはずなのに、洗い物を再開するやいなやまたひらひらして、やっぱり取れてなかったそいつにむずむずしてまた手袋を脱がなければならなくなったりする。両手がふさがっているときにむずむずすると困っちゃう。今日もそうだったんだけど、なんなんだろうね、あのミクロのほこり。

そしてこにたん。息子はNHKの『にほんごであそぼ』に出ているこにたんが好きなようで、彼が登場すると画面に見入っている。そして今日、こにたんが「ぶんぶんぶんぶんぶんぶん」と言っているのを見て、声を出してえへへへへへと笑っていた。百聞は一見にしかずを表す場面だ。こにたんが百聞を表現するために「ぶん」をたくさん言う。そして一見を表現するために男の子が「けん」と一声。ただでさえ注目しているこにたんが「ぶんぶん」言ったのがおもしろかったのかもしれない。こにたん楽しかったね。

あと、息子はオフロスキーのちゃっぽんぶしも大好きで、それが聞こえてくるとはっとテレビを見ます。そしてちゃっぽんぶしを覚えようとしているわたしがいます。お風呂で歌いたいよね。