夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

決死の布団干し

先週は雲ってぐずついた日が続いたので、外に洗濯物や布団を干すことが出来ませんでした。でも今日は燦々と照りつける太陽の下、これでもかというくらいの直射日光の下に布団を干しています。ええ、アレルギーモグたんのためにダニを掃討しようと、紫外線の力を借りてダニ殲滅作戦です。でも外に干すことで、これまたモグたんのアレルゲンである花粉やカビがついているかもしれないので、念入りに掃除機を掛けてからの取り込みです。ですが、この取り込みが今のわたしにとっては恐怖です。それというのも先々週、ある出来事を経験してからなのです・・・・・。

先々週は、とても天気のいい日が続きました。毎日暑く、雲がかからないせいで日差しが強い。布団干しには絶好な毎日でした。太陽の光の下に干した布団はフカフカで気持ちがいい。わたしは毎日布団を干していましたよ。そして毎夜、寝るときに、「わー、フカフカ〜。」なんて言って喜んでいました。そんなある日、いつものように布団を干した後、家の中で過ごしていると、お隣の庭からそのお家の小さい男の子の叫び声が聞こえました。もう絶叫と言っていいくらいな叫び声です。何事かと思って窓から覗くと、その子は家の中にいるお母さんに向かって、「ギャー!気持ち悪いー!ケムシー!ケムシー!」と、庭に植えているミニトマトの苗を指差しながら言っているようです。その後その様子を見に来たお母さんも「ギャー!」と悲鳴を上げていました。よっぽど気持ちの悪いケムシなようです。

でも、うちには菜園はなく、庭に植わっているのは雑草くらいなもの。ケムシが好きそうな野菜などは無いし、こっちには来ないでしょうと余裕しゃくしゃくでありました。

そうして夕方になり、布団を取り込もうと庭に出ました。そうしたら、なんと!布団にケムシがくっついているではありませんか。ギャーと叫びたくなるような、黒くて長くて毛深くて、怖いくらに見事な「ケムシ」です。でもわたしが叫ぶと、モグたんがうろたえてしまいます。なので、叫びたいのを我慢して布団の端っこを掴み、ばっさばさ振ってケムシを落としました。落とした拍子にこっちに飛んで来るかもしれないと思ったので、もう変な風にステップを踏みながら、まるで熱い鉄板を上にいるかのような変な動きをしながらの任務遂行です。でも無事に落ちたので、布団を持って家に入りました。

取り込んだ布団に、すぐに掃除機を掛けようとしたのですが、ちょうど電話が来てしまい、布団を居間の床に放置したまま10分ほど話しこんでしまいました。その後、ケムシがまたいるかもしれないという恐怖と戦いながら掃除機をかけ、ケムシが居なかったのでホッとしながらいつものように過ごしていたのです。

そして夜になり、1日の終わりにわたしはパソコンに向かっていました。集中しすぎて時間が経つもの忘れ、夢中でネットサーフィンをしていたのです。その時、ソファーに寄りかかり、足を投げ出して床に直接座っていたのですが、その右足の足首がムズムズとしました。わたしはモニタを見つめたまま、右手を伸ばして足首をボリボリを掻こうとしたのです。でも、その指先が何かおかしな感触のものに触れました。ハッとして足を見るとそこには・・・・・。

右の足首を這う、黒くて長くて毛深くて、怖いくらに見事な「ケムシ」の姿が。驚きすぎて声も出ません。「ヒッ!」と息をのみ、思いっきり足首をブルブルと振ってケムシを落とそうとしましたが簡単には落ちてくれません。パニックになり、ドタバタと暴れながら更に強く強く足を振るとやっとケムシが落ちてくれました。心臓がバクバク言っています。わたしの極端な動きに驚いたモグたんも、一緒にドタバタしていました。その後落ちているケムシに近づこうとしていましたが、「だ、ダメー!」と叫んで止めさせました。だって、こんなに禍々しい見た目ですもの、毒があるかもと思いましたしね。

ケムシ、まだウネウネと動いているケムシ。よっしーはまだ仕事から帰って来ない。片付けはわたしがするしか・・・。と言うわけで、ティッシュを10枚重ねにしてケムシを掴もうとしたけど無理。どうしても手が震える、しかも力が入ってしまう。もしつぶしてしまったら、もし手がずれてケムシを直接触ってしまったらと思うと怖い(もう触っちゃったけどな!)。なので、さらにビニール袋を手に被せてやっとケムシを掴む。そして庭にティッシュごとポイと投げてみた。名づけて「ケムシさんが居なくなってから、ティッシュだけ回収しよう大作戦」です。

と、いうことがあったので、外に布団を干すのが怖いです。怖いけど干したいです。頑張るのです。頑張らねばならぬのです。でもあれ以来ケムシさんの姿が見られません。今頃サナギになっているのか。もうすぐ蛾になって現れるのかもね。でも、いまだに君がぼくの足に残した感触が残っているよ。モゾモゾムズムズってね(涙・涙・涙)