夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

こうきょうこうきょ

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ケガをする数日前。いつのも河原でこのような場所を見つけた。正式にはなんと呼べばいいのか解らないけど、排水溝でいいのかな?・・・あ、こんなときこそ検索して調べよう。検索窓に「排水溝 とは」と打ち込んでエンターをポチ。おっ、Wikipedia溝渠(こうきょ)というのがある。これかな?こうきょうこうきょ?

とういわけで溝渠と呼びますが。この溝渠、深く落ち込んだ竪穴部分に何やら落書きが書いてある。誰かがこんなところにイタズラしたのだろうか。好奇心にかられ、近づいて読んでみる。するとそこには、黄色のスプレーでこう書かれていた。「三人組以外 立ち入り禁止」。

こ、これは。書かれている場所と内容からしてイタズラ書きではない。ここで作業する場合は三人以上で入ること、さもなくば出てこられなくなりますよ、っていう作業員向けのメッセージであり警告だ。確かに、この穴は深い。たった一人で、しかも手ぶらでうっかり入ってしまっては、どうあがいても出てこられないかもしれない。二人ならなんとか出てこられるような気もするけど、どうだろう、それも危ういかもしれない。万全を期すなら三人組でということなのかな。

意味がわかってハッとした。わたしはこのとき、たった一人でこの深い穴を覗き込んでいたのだ。三人で協力し合わなければ出られないような、この深い穴を。犬を一頭連れてはいるが、万が一ここに落ちてしまったら、モグさんにわたしを救出することはできるはずもない。そう思うととたんに怖くなり、総毛立つ。両腕で自分の体を抱き抱えるようにし、鳥肌の立つ二の腕をさすりながら「あわわ」とその場を離れた。日常の中のトラップ発見。溝渠は草地の中にあるけど、マメに草が刈られる場所なので見えなくなるということはない。だから真のトラップとなることはない。だけどやっぱりなんだか怖いのでもう近寄らないことにします。