夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

ナチュラル君と皐月御膳

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正面から見るとボールを握っているみたいだよね。

実は、両手とも腱鞘炎ぎみだったりします。数年前の夏、仕事と趣味で長時間パソコンに向かい続けていたせいで、右手首が腱鞘炎になってしまいました。マウスを扱う右手が、数年間の酷使によりついに限界をむかえたのです。右手でマウスを扱うことができなくなったのはもちろんのこと、少し動かしただけで激痛が走るようになってしまい、日常動作もままならない状態でした。なので痛みが去るまでのあいだは右手を動かさないようにして暮らしていましたが、そこころわたしはほぼひとり暮らしをしていたため(夫は道南へ単身赴任していて週末に帰ってくるだけでした)、食事や掃除洗濯のほかすべてのことを自分でこなさねばなりませんでした。そのころは在宅で仕事をしていたので締め切りを守らねばならなかったし、右手が使えないからといってなにもしないでいられるわけでもなく、どうにかしてもろもろのことを乗り切るため、わたしはすべてのことを左手のみでおこなったのです。右手さんのピンチヒッターとしての左手さん。右利きのわたしにとってこれはなかなか大変なことでしたが、慣れてくるとけっこうスムースに動かせるようになりました。左手大活躍。

しかし、左手をスムースに動かせるようになりはしたものの、やはり右手を使うのとはちょっと違う。どこか不自然に力が入ってしまい、その結果、左手まで腱鞘炎っぽい痛みが出るようになってしまいました。右手と左手、両刀使いにはなったけど、両刀とも腱鞘炎。なんとも痛い結末。そしてわたしの両手はいまだに、すこし長いことマウスを扱っているとじわじわ痛みが出てきてしまうのです。痛みが出たら数日間、手を休ませればまったく痛くなくなりますが、そうもしていられないときもあります。そこで。

なるべく手首にやさしいマウスを使ってみようじゃないかと思い立ち、駅前のヨドカメで、買ってきましたマイクロソフトナチュラル ワイヤレス レーザーマウス 6000。いえね、ここんとこまた両手首がちょっと痛くなってきてしまったし、腱鞘炎に逆戻りはいやなのでマウス選びを工夫してみようかなって。

ヨドカメの、マウスがわんさか選び放題の棚のあいだで、展示されていたすべてのマウスに手を乗せてカチカチとクリックしたりスーッと動かしてその使い心地をためしてみて、もっとも握りやすくて手にフィットするマウスを選んだら、ナチュラル ワイヤレス レーザーマウス 6000 になりました。マウスの名前が長いのでちょっと略しましょう。「ナチュラル君」で。

ナチュラル君は価格がちょっとお高めだったので、価格がもう少し低くて使い心地もそれほど悪くないようなマウスにしようかとも思ったのですが、その握り心地のよさに惚れてしまったわたしはついに彼をピックアップしてしまったのです。ようこそナチュラル君。わたしのパソコン生活をよろしくね。

そしてヨドカメからの帰宅後、さっそくインストールして使いはじめました。ものっすごい使いやすいんだかんね〜とワクワクしながら実戦を開始してみたのですが、なぜだかちょっと使いにくいのです。これまで使っていたマウスへの慣れというのもあるでしょうし、売り場の展示品を使ってみるのと実際に使う環境は異なるということもあるでしょう。右腕全体に不自然に力が入ってしまい、上腕が変な角度になってしまうのです。ナチュラル君は、わたしの手には少し大きいのかもしれない。・・・こ、こんなはずでは。でも慣れればいい感じになってくるかもしれないのでもうしばらく使ってみて、もしどうしても慣れないようならこれまでのマウスに戻そうかなと思っています。わたくし的には少々お高い買い物だったので、あっさりあきらめられない。うう、ちょっと悲しい。でもまあこういうこともあるよね。難しさがつきもの物選び。

「腱鞘炎」って打ちたいのに出てくるのは「健勝苑」。なんか焼肉屋さんっぽい。縁起がいい名前だ。

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ヨドカメからの帰り道、とんかつ屋さんのなんぽに寄って、今月のメニューの皐月御膳というのを食べてきました。ここはいつ来ても期待を裏切らないな。すべてにおいていい店だと思う。料理も店もスタッフも文句なしだ。

はじめて訪れたとき、こんないい店が本当にあるんだ、と思った。清潔でおしゃれな店内は居心地がいい。座席の仕切りなども工夫されている。たとえばブースを壁や背の高い衝立で仕切ってしまうと圧迫感がある。かと言って仕切りがないと落ち着かない。そこでちょうどよい透け具合の布が天井から垂らしてある。布の向こうに隣のブースがうっすらと見えるがそれは輪郭とぼんやりした色合いだけであり、くっきりと見てとれるわけじゃない。これくらいがちょうどいい。照明やBGMも落ち着いていて、くつろげる雰囲気を醸し出している。スタッフの方たちの接客はフレンドリーかつ礼儀正しく笑顔がある。気軽に呼びとめて追加の注文を言えるような感じ。そして料理。ここのとんかつはまじで最高だね。さくさくしていてふんわりやわらかい肉。千切りのキャベツはしゃきしゃきしていて甘味がある。味噌汁やドレッシング、小鉢の料理も漬物も全部おいしい。体が喜ぶ新鮮さ。良い食材を使っているのがわかる。この安心感。外食先として、真っ先に候補にあがる店であります。

こういうこと書いていたらあの味を思い出してしまいました。ああ〜また行きたいです〜。