本日の最高気温は32度超でした。外へ出るともあ〜っとした熱気に包まれる暑さです。こりゃたまらんと思っていましたが、地元のテレビ番組で『札幌の夏の最高気温は1994年8月7日にマークした36.2度』というの観て、それよりはまだマシなんだというのを知りました。うーん、1994年・・・当時わたしはぴちぴちぎゃるで、だーりんと真昼の海へドライブしに行ったりしていたはずなのですが、その年の夏の暑さに関する記憶が全く残っていません。な、なぜだ?
去年の夏も暑くて暑くて、毎日口当たりの良い冷たいものばかり食べていたらすっかりバテてしまいました。今年も去年と同等かそれ以上に暑い日々が続いているので、そうめんとかアイスクリームとか冷たい飲み物とか、とにかくスムーズに入っていくものばかり口にしています。しかしこれでは去年と同じ轍を踏んでしまいます。夏の終わり頃にはお腹の調子が悪くなってしまってけっこう辛いものがありましたからね。今年は反省して、きちんと栄養を摂ろうではありませんか。
そう決意した今日。とにかく暑くなかったら何が食べたいのだろうかというのを自分に問いかけてみました。身体からのメッセージを聞き取り、今自分に必要なものを探ろうという作戦です。煮炊きすると熱気がこもって辛いあの台所が、もしひんやりしていたらどうだろう?開け放した窓から熱風がもわーんと入って来ずに、この部屋が快適な温度だったとしたらわたしは何を食べるのだろうか?そんなふうに想像しながら自問自答することしばし、いくつか候補は上がったが最終的にドリアに行き着きました。そう、わたしは、わたしの身体は、実はドリアを欲していたのです。ならば作ろうではありませんか。鶏肉とほうれん草とたまねぎの入ったクリーミーなドリアを。
そういうわけでドリアを作ることに決めた正午過ぎ。まずは足りない材料を、炎天下の中を歩いて買出しに出かけ、帰宅後にはガスコンロの炎が発する熱にあてられて汗だくになりながら調理し、マグマのような熱気を発するオーブンに入れて焼き上げました。
灼熱の世界で誕生したこのドリア。傍から見たらこの暑いのになぜドリア。思いのほか時間がかかってしまい、出来上がったのは午後2時近く。写真の時計の右下の数字は気温を示しているのですが、この写真では32.8度と表示されています。しかしそれはあっついドリアのそばに置いたからであって、実際の室温は31度くらいでしたよ(あんまり変わらないね)。テーブルの真ん前に扇風機を置き、冷ましながら少しつづ食べたドリアは美味しかった。やはり身体がこの滋養を滋味を欲していたのです。
しかし、暑過ぎました。なにもこんな日に汗まみれになりながらドリア食わんでもいいものをと思いました。心の声に素直に耳を傾けるのは良いことなのでしょうが、やっていいことと悪いことがある、そう思った盛夏の昼下がりでした。
せっかく買い物に行ったのにシュレッドチーズを買い忘れてきてしまったのが残念無念でした。かわりにプロセスチーズを一枚ペラリと乗せました。