夕霧ジャーナル

ブランクはありますが2005年から長く続いているブログです。

真冬に暖房停止の情け

こことは別のブログ、Morning Pressを完結させようとしているけどなかなか終わらない。過去のことをまず書いてしまおうと思ったけど、現在のことも書きたい。過去現在同時進行なうえに、あんまり時間がない。息子は生後3か月。かかりっきりなのだ。書きたいことを全部書いて、片付いたらこっちにいろいろ書こうと思っていたけど全然できていないのはそういうわけだったりします

今月なかばのこと。気温は氷点下で、きんきんに冷え切った凍てつく夕暮れ時、突然ストーブ(燃料は灯油)が消えた。まさかの灯油切れかと思ったので、ぐっすり眠っている生後1か月の息子を室内に残し急いで外に出てチェックしてみたら、タンクにはまだまだたっぷり灯油が入ってた。うーん、わからない。灯油切れじゃないっていうならなんでストーブが消えるんだろう。どうすりゃいいんだ。このままでは室内の気温が氷点下になってしまう。わたしだけなら別にそれでもいいけど、うちには赤ちゃんがいるのでストーブにはどうしても復活してもらわなければならない。とりあえずタウンページで業者さんを調べ電話をしてみた。

しかし、どこの業者さんもすぐには来られないという。気温が最も下がるこの時期にはストーブのトラブルも増えるようだ。そのうえ雪がどっさり降ったので除雪が間に合わず、道幅がせまくなり大渋滞が起こっている。業者さんたちは移動もままならず、修理には来てもらえない。どうしよう。とても心細くなる。でも、どうしても修理してもらわないと困るのじゃー、というわけで電話帳に載っている修理業者さんに次々電話をかけてみる。が、どの業者さんも事務的で、だめなんです、で終わった。泣きつく隙もない。しかし一軒だけ話しを聴いてくれた業者さんがいたので、ほんとに困ってるんです、と泣きついた。そしたら応急処置的なことを教えてくれたので実践してみる。タンクからストーブへ引いてある管が凍結している可能性があるらしいので、お湯を用意して融かすことを試みた。灯油も凍ることがあるのか、なんか怖いな、と思いながら指示された方法でタンクの下の管にお湯をひたひたかける。さあこれでストーブ復活か、と思ったらやっぱり動かない。ショック。日々の育児で疲れ切っているうえに、ひどいカゼをひいて体調最悪なからだに鞭打って動いてみたというのに。

またさっきの業者さんに電話。そしたらなんとか来てくれることに。何時になるかわからない、と言われたけどもう何時でもいいです来てもらえるのなら。業者さんは暖の取り方も教えてくれた。ガスコンロにやかんとかなべをかけてお湯を沸かし続ける。できれば扇風機を天井に向けて回し、温まった空気を循環させる。これでだいぶ違うはずだという。ストーブが消えてしばらく経った室内はひんやりしてきた。電気ストーブをつけてはいるけど補助的なものなのでなにぶんパワー不足なのだ。とにかく藁にもすがる思いでガスコンロにやかんとなべをかけて点火。しゅんしゅんと湯気がたち沸騰最高潮。そこで押し入れからひっぱり出してきた扇風機を天井に向けて回す。するとどうでしょう。なんだか暖かくなってきました。しばらくしてから温度計を見てみると20度。ずっとこの暖かさを保っている。おおー、すごい。これでなんとかしのげる。業者さんが来てくれるまでなんとかなる。

室内にはやかんのしゅんしゅんいう音と鍋のお湯がぼこぼこ沸き続ける音が響き、なんにも知らない赤ん坊がすやすやと寝ている。つかの間ほっとしていたら、今度はガスコンロの電池が切れそうになっている。これが切れちゃったらどうしようもなくなる。ぴんち。早く業者さん来てーと、祈るような気持ちで待ち続ける。そしてようやく業者さんが来たのは夜の8時過ぎ。2度目の電話から2時間が経つ頃だった。修理はあっという間に終りストーブ復活。灯油タンクにゴミとか水がたまり、それで管が詰まっていたそうだ。なんてこったい。それはわたしにはどうしようもないよ。これはもうタンクを取り替えない限りまたすぐに詰まるよ、と言われて困る。またこんなことになったら大変だ。修理代1万円かかったし、ばかになりませんよ。

後日大家さんに連絡したら1万円返してくれたし、タンクも取り替えてくれた。これでもう安心。それにしても怖かった。厳冬の季節にストーブ止まるだなんてたまらないです。

修理に来た業者さんは50代くらいと思われる男性だった。修理をしはじめたら赤ちゃんが起きたので、おむつを替てからミルクを作り、それを飲ませながら経緯を説明したり状況を見ていたりしたら、「最初の子かい?」と訊かれたのでそうです、と答えた。すると男性は「じゃあ大変だね、泣いたらすぐ抱っこしたりして、寝れないしね」と言う。そうなんですそのとおりなんです。やっぱり経験から理解してくれるんですね。ストーブが消えて不安で、赤ちゃんを抱えておろおろしていたわたしは、こんなふうに解ってもらえてなんだか嬉しかったです。お父さん的な暖かさのある人だった。渋滞しているなか来てもらって、遅い時間にもかかわらず修理してもらえて、ほんとにありがとうございました。情けをかけてもらって助かりました。次回からストーブの整備はここの業者さんに頼むことに決めましたよ。